遺伝子や経験の違いによって、ポルノへの依存度合いには差があります。
人によっては幼いころから毎日のように過激なポルノを見てしまい、簡単にやめられない人もいるでしょう。
そんなポルノ高依存者の方は、実際にポル禁を始めていく前に準備段階を設けることをおすすめします。
本記事では、本格的なポル禁の前に取り入れていただきたい2つの準備方法をお伝えします。
1.ポルノの強度を徐々に下げる
まず、ポルノの刺激を徐々に下げていくことをおすすめします。
ポルノのような依存性のあるものには、刺激の強さ(以下、「強度」)がさまざまに設定されています。
脳の反応の仕方は個人差があるかと思いますが、たとえば以下のようにポルノ媒体によってその強度を別けて考えることができます。
- テレフォンセックスやセクスティング(性的なテキストメッセージや写真をスマホでやりとりすること)
- VR動画
- 動画(AV)
- 画像
- 漫画
- 音声
- 文字(官能小説等)
そして、この項目一つ一つにもさまざまな強度があります。
たとえば画像を例にとると、二次元なのか三次元なのか、ソフトなものなのか、ハードなものなのかなどです。
また、人によってはまったく刺激がなさそうなものも、ある人によっては刺激が強いということもあるので(フェティッシュ)、強度の見極めには注意が必要です。
ただし、あまり難しく考えずに主観的な判断で自分にとってのポルノの強度を決めてください。
以下の引用にあるとおり、自分が強く興奮するものは往々にして脳を強く活性化させることがわかっているからです。
男性でも女性でも、写真やビデオなど性的な映像の刺激を受けたときに自己報告される性的興奮と内側前脳快感回路の活性化との間には相関関係がある。
『快感回路 なぜ気持ちいのか なぜやめられないのか』、p. 143、デイヴィッド・J・リンデン著
強度の設定は感覚で構いません。
具体的な方法の例
主観的な判断でポルノの強度を設定したあとで、ゆっくりと時間をかけてその強度を落としていきます。
たとえば、リアルなVR動画を見ている人は、ポルノ動画(AV)に変えて、
その一週間後に画像に変えて、さらにその一週間後に音声や文字に移行する、といった具合です(VR動画→AV→画像→音声、文字の順番で強度が下がると仮定した場合)。
ここであまりにも急に強度の低いポルノに移ってしまうと(例:毎日のようにテレフォンセックスしていた人が官能小説に移行)、
脳がその刺激に満足せず、各種の禁断症状に見舞われる可能性(参考:「中毒研究からみたポルノの危険性 -中毒が引き起こす4つの脳変化とは-」)があるので、無理せずにゆっくりと強度を下げていきましょう。
もちろん、最終目的はポル禁、つまり「何も見ない、聞かないこと」ということを忘れずに、時間をかけて本格的なポル禁に移行していきましょう。
2.ポル禁の間隔を徐々に広げていく
次はポル禁の間隔を徐々に広げていくという方法です。上記のポルノの強度を下げる方法と組み合わせても構いません。
こちらはシンプルで、1日複数回ポルノを視聴してしまう場合は、1日1回にする。1日1回に慣れたら、2日に1回にする、3日に1回にする…と繰り返していき、ゆっくりと長期のポル禁に移行するという戦略です。
そもそも私たちには初めから3か月のポル禁をする必要などなく、ポルノのない生活にゆっくりと脳を慣らしていけばいいのです。
とくに高依存者は、ポルノにより刺激を受ける脳回路が大きく変わっているため、重い禁断症状が発生する可能性があります。
この禁断症状をまずは弱めるんだ、という気持ちで前段階の時間をしっかり取っていただければと思います。
脳の可塑性を信じること
最も大切なことですが、失敗してしまった自分をぜったいに責めないでください。
脳には可塑性があるため、徐々に脳が変わり、ポル禁が楽になっていくと考えられます。
「4週間で依存症の禁断症状がでなくなるといった研究」もあります。
ゆっくりゆっくり脳はよくなります。挑戦した日々は一日も無駄にはなりません。
以上です。
ポル禁アカデミーではポル禁に真剣に取り組む皆さんを全力でサポートします。
何かご質問等ございましたら、本記事下部のお問い合わせからご連絡くださいませ。
最後までお読みいただきありがとうございました。よいポル禁ライフを。